明峯書院
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2004年6月アーカイブ

2004年6月29日

8、古典を基本に自分の創作の作品を作りあげる

 

尊敬する「星野富弘さん」の詩を書きました。彼は首から下が全く動かないため口に筆を加え沢山の詩を作り書き上げました。

 

作品名  春蘭、桜、蕾、フリージア、百日草、椿、魚

 

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星野富弘氏と作家の三浦綾子さんの対談を書いてみました。つい、皆さん読みふけってしまうような素晴らしい言葉で一杯です。山梨の富弘美術館は一年中訪れる人であふれています。

 

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臨書を基盤にした創作は自由に仕上げました。篆書や隷書もふんだんに書きました。

 

古典の作品名  鈴木茂先生句、山野すみれ女子詩、鈴鹿、楽、順天、

           虚圓、天楽、靜一、天下常に無事を以って福と為す

  

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ちょっと洒落たデザイン軸をふんだんに使い、変化にとんだ面白さを出しました。帯を使った軸もあります。

 

作品名  雨二モマケズ、東欄梨花、福寿、和歌一首、鶴寿千歳、夢、

      和歌四首、無門中句、海は東流を辞せず、心清くして妙香を聞く、

       本来無一物、善を為せば天禄を荷う、李白詩、康寧、百寿篆、

       良寛詩、

 

 

 

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破体書の軸(一つの作品の中に、楷書、行書、草書、隷書、篆書の全ての

         字体を入れて作品を作っている)

 

 

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    衝立(作品名、清虚)と四曲屏風(作品名、良寛詩、春夏秋冬)             

 

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短冊と小品額 

作品名   幽蘭、潜龍、有道、千之、萬寿、秀麗、愛語、羨魚、三省、不易、

       吉人辞寡、変通、長想思、天に顕道あり、絶句選、星野富弘詩集

 

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十二支を篆書で書いてみました。子、丑、寅、卯、辰、巳、馬、羊、申、酉、戌、亥

それに色を付けてみました。見に来てくれた子供さんが喜んでくれるよう。

 

 

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私の念願であった、作品解説の時間を1日に2回(30分~50分)設けました。遠くは四国、横浜、京都など遠くから来て下さり熱心にメモを取って聞いていただきました

                

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 愛用の辞書はどれもボロボロです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の日に祝賀会をしました。私が7歳の時から50年もお世話になった千草光洞先生から最初にお言葉を戴きました。先生は紙を取り出し、壁に張られました。そこには「青は藍より出でて、藍より青し」と書いてありました。「樋口君は僕を超えました」との見に余るお言葉でした。先生には生涯かけても追いつくことは出来ません。

 

 

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 明峰書院の生徒さんですが、御自身も書道をごしどうなさっている先生方

 

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 大学の書道科に進学して、専門的に書道を学んでいる若い生徒さん。翌年に若手だけで展覧会をする事をここで誓いました。

 

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2004年6月28日

5、和様の世界(日本独特の柔らかな書)

 

Scan-045.jpg天上大風・いろは 良寛、江戸時代19世紀初め頃

古典を超越した代表作。

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元永古今本 1120年平安時代末期

漢字と仮名の調和など千変万化の集大成

作品名

恩命怗、心経、古典屏風臨6曲、愛語、和歌10首、寸松庵色紙巻物、中務集巻物も含め14点

 

この部屋はグレーのマットで統一

 

 

 

6、篆刻の世界(石と刀で彫る書)

 

Scan-064.jpg呉昌碩模刻  模刻とは既存の篆刻作品を模写して刻す事

 

 

 

Scan-060.jpg  甲骨文 紀元前1300年頃  本物の獣骨による甲骨文字。主に亀の腹甲や牛の肩甲骨の裏に刻された。

 

注)牛の肩甲骨をわらに包み、油分を抜くため6ケ月間地中に埋めました。

彫り出し3カ月間陰干し後、1周間煮沸して表面を綺麗にしました。骨を彫るのに耐える刃探しに苦労しましたが行き着いたのは伊勢型紙の刀でした。何本も何本も刀を駄目にし彫り続けました。最後に朱墨を入れ、赤く字を浮き上がらせました。

 

 

 

 

 

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各種陰影

 

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 作品名 我流印8個、私的自刻印20個、各種陰影25個、呉昌碩模刻100個

  この部屋、黒のマットで統一

 

 

 

 

 

 

 

7、臨書の世界

img0291.jpg紺紙金泥老子道徳経   元、1320年  王義之を崇拝した元朝を代表する趙孟頫の書

 

 

 

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作品名  書譜巻子、董文敏行書永明楽巻子、林散之行書詩巻子、石鼓文折怗、楊折孫金人銘折怗、王義之小楷四種折怗、裴将軍詩折怗、崗山摩崖佛経を含む12点

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2004年6月27日

1、篆書(文字の始り)

335jpg 6500年前文字の誕生のころ、陶器や骨や青銅器に書かれた文字は直線で払いも撥ねもありません                             337.jpg

帛書(布に書いた文字)になると正方形からやや丸みを帯びた字へ移り変わる。その後、石に刻した足の長い篆書へと移行。

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作品名   

陶文、甲骨文、利、散紙盤、楚帛書、中山王、泰山刻石、馬王堆帛書以上8点

この部屋は黄土のマットに統一しました。

 

  

 

 

 

 

2、隷書(横画を拡張した扁平に見える文字)

 

img0141.jpg紀元前56年頃、波磔がまだ誕生していない頃の古隷

 img013.jpg                       紀元16年、菜子候刻石、古隷の書               体、素朴さの中に 自由がある。行間に罫線がある。

  

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後漢の時代185年曺全碑img015.jpg

隷書の最高美、波磔が美しい

 

 

 

 後漢の時代156年礼器碑、 整った字形の美しさは当時から高い人気があった

 

作品名

魯孝王刻石、菜子候刻石、開通褒斜道刻石、石門  、禮器碑、曺全碑、張遷碑以上7点

この部屋の作品は青いマットで統一しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3、楷書(規律正しい文字)

 

img019.jpg3世紀、宣示表 草書の速書きの筆意を交えた楷書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右端  北魏時代511年、鄭義下碑。露出した岩石の表面に直接刻した摩崖碑の最高傑作

2番目 北魏時代522年、緻密な書き方で力強く右上がり体に強い字

3番目 北斉6世紀、壮大で水平を強調した書き方。

4番目 孔子廟堂碑、唐629年、向勢の線の書き方で、線に伸びがあり格調高い

5番目 九成宮醴泉銘、唐632年背勢の書き方で厳格で無駄なく、楷書の極致。

6番目 雁塔聖教の序、唐653年、按筆法で書く、褚遂良独特の行書筆法。

7番目 顔氏家廟碑、唐764年、顔真卿の書法に於ける楷書に典型

 

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 作品

宣示表、爨宝子碑、中岳崇高霊廟碑、も含め10点

この部屋の額は赤いマットで統一しました。

 

 

 

 

4、行書、草書の世界(速書きの文字)

 

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争座位稿 唐764年。自由奔放に書かれた草稿。米芾が絶賛して初めて評価を得た。

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作品名

楼蘭残紙、智永草書千字文、蘭亭叙、黄州寒食詩巻、苕渓詩巻、王鐸柏林寺、傅山七言絶句、何紹基荘子天道語、趙氏謙、呉昌碩、も含め11点

この部屋は緑のマットで統一しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2004年6月26日

333.jpg約3000年前に誕生した漢字はいつしか日本の地で仮名へと変身しました。文字の変遷の証が古典です。書学では、古典、古筆を絶対的な存在とし、これ等を臨書し、創作へと展開させる。これが学習の基本であり書の楽しさです。  

                     ~ 臨から創作へ~

今回の書店の大きなテーマです。ご高覧の上で批評下さいます様よろしく申し上げます。       

 

「さる」「かきいも」は樋口鈴峯七歳の作品

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2004年6月25日

作品展示には50人程の方々が来て下さいました。遠い人は東京から予行バスで駆けつけてくださり本当に感謝なことでした。作品は全部で180点。搬入には5時間程かかりました。

 

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やぐらを組んでも高さはまだまだ。試しに作品を置いて場所決め。

 

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作品の高さを揃えるのに四苦八苦しました。

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2004年6月24日

 七歳で千草光洞先生に師事し書の道に入りています、もう50年になります。そして伊勢型紙彫り師であった父の背中を見て育ち、人知れずコツコツと努力する事の大切さを無言の内に教えられた事は大きな財産となっています。

 私は元来体格も良く中学高校とサッカーに熱中しましたが、20歳の時自身の非力さに気付き断念を余儀なくされ挫折を味わいました。しかし、この出来事は自分の生き方の上でとても良い経験となりました。大学で書を学び、更には40歳で再度東京の母校に戻り以前からご師事を仰いでいた今井凌雪先生の「中国書道史」を受講出来た事は、私の書道人生をより深いものとさせました。「書は学問であり、書くだけに留まらず技法と知識が一体であること」を知り大きな収穫を得たと確信しています。

 私の作品は篆書をベースにしていますが、決して一つのジャンルに固執する事無く多彩多様でありたいと常々考えています。絶対に我流(自分本意)であってはならない。個展を書の全ての源とし、そこに自己の感性(センス)を融合させて作品作りをする。これが書に対する基本的な姿勢です。

 常々臨書と創作を一堂で発表したいと考えていました。文字の成り立ちから歴史を辿り篆、隷、楷、行、草から平仮名までの変遷を大切にし二年前から作品作りに取り組んでいる最中、日展入選の吉報が舞い込みました。二十年間挑戦し続けての初入選であり、神様からのプレゼントだと感謝しました。またこの事が背中を後押ししてくれ今回の個展へと継りました。

 私は幸運にも先生、書友、生徒の方々、友人等多くの人達との素晴らしい出逢いがありました。書道を通じて国際交流も多く、クリスマスの時は世界中からカードが届きます。そして最後に家族の存在です。良い時も悪い時も同じ船に乗り、支えあってきました。こういった事全てが活力の元となり現在の私があります。

 私はまだ発展途上だと思っています。皆様にはこの書展を通してご高覧の上忌憚ないご批判とご鞭撻くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

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